『百姓に泣けとばかりに梅雨旱(ひでり)』 いしづか ともじ
たった二週間の梅雨、40度に迫る気温。異常気象の恐ろしさを感じますね。
日常の暮らしと水の関係に私たちはもっと敏感になりたいですね。
仮想水(バーチャルウォーター)という言葉も、よく耳にするようになりました。
食料を輸入している国(消費国) において、自国で、その食料を生産するとしたら、どの程度の水が必要かを推定計算したものが有名ですが、衣類だって、家電だって、車だって同じです。
仲間や家族との語らいに欠かせないコーヒーは一杯140ℓ
洗いざらしが気持ちいい、コットン100%の半袖Tシャツは2,900ℓ
ジーンズは、1本生産するのに11,000ℓの水を必要とするそうですよ。
(出典:ナショナルジオグラフィック)
断捨離という言葉一つで、多くの資源や他国の水を浪費していいのか?
よく考える必要がありますね。
お片付けの現場では、家事動線の変更や家事のやり方を提案することも多くあります。
それはサスティナブルなのか?考えていただく良い機会です。
お天気が良ければ、つい何度も洗濯機を回したくなりますが、必要なものだけにとどめたいものです。水、電気、洗剤、乾かすためのエネルギー、たたむ面倒さ(笑)
コマーシャルは私たちに「どんどん水を使って、清潔を保ちましょう」と持ち掛けてきますが、本当にそれでいいのか?考え、工夫するチカラを養うことの方が大切です。
水をジャンジャン汚す炊事の仕方も、どうでしょう?
泡々のスポンジで洗わないと気が済まない人や、皿や鍋についた油や残り汁を排水口に流す人は、せめてたくさんの水を使って流しましょう。
節水なんてしないでくださいね!川や海が汚れます。
(キエーロという仕組みを使えば、難なく問題をクリアーできますよ)
暮らしを見直すことと、ごみをたくさん出すことは違います。
私たちの行動は子どもたちに影響しますから、大人は大いに悩みましょう。
こころとすまいのお片付け
旬の片付け2022年7月編