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私が「片付け」の仕事に関わりたいと思ったきっかけは、伯母がごみ屋敷の手前のような家で急死したことが根底にあります。

 

暮らしの中には社会的な課題が凝縮されていました。
どうして持ち過ぎてしまうのか?答えを求めて果てしない旅が始まりました。

 

知れば知るほどに沸き起こる次の「知りたい」を自分の目で見て、経験してきました。

片付けレッスンと言えば、
「いかに美しく、使い勝手良く劇的に変身させるか」が求められている側面がありますが、そういった視覚や感性だけに訴える内容だけでは、人と人の間で生きていくために必要な大切なものは伝わらない気がして、手放す技術とともに、モノとの付き合い方、消費が環境に与えるインパクトを一緒に考えていただく地味なスタイルを続けさせていただいています。

 

今の暮らしをシンプルで快適にチェンジすることは重要ですが、超高齢化、気候変動などの課題を内包した成熟期真っただ中の社会にあって孫子の代まで幸福を繋げる暮らしづくりを提案することが片付け業の責務と考えています。

片付けによって、暮らし方に新たなエネルギーが吹き込まれ、そこに住まう皆さまが喜怒哀楽を全うされることを心よりお祈りいたしております。

 

こころとすまいのお片付け 2021年5月編

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