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住まい方を変えよう

住まい方を変えよう

  • 2021年5月1日

私が「片付け」の仕事に関わりたいと思ったきっかけは、伯母がごみ屋敷の手前のような家で急死したことが根底にあります。

 

暮らしの中には社会的な課題が凝縮されていました。
どうして持ち過ぎてしまうのか?答えを求めて果てしない旅が始まりました。

 

知れば知るほどに沸き起こる次の「知りたい」を自分の目で見て、経験してきました。

片付けレッスンと言えば、
「いかに美しく、使い勝手良く劇的に変身させるか」が求められている側面がありますが、そういった視覚や感性だけに訴える内容だけでは、人と人の間で生きていくために必要な大切なものは伝わらない気がして、手放す技術とともに、モノとの付き合い方、消費が環境に与えるインパクトを一緒に考えていただく地味なスタイルを続けさせていただいています。

 

今の暮らしをシンプルで快適にチェンジすることは重要ですが、超高齢化、気候変動などの課題を内包した成熟期真っただ中の社会にあって孫子の代まで幸福を繋げる暮らしづくりを提案することが片付け業の責務と考えています。

片付けによって、暮らし方に新たなエネルギーが吹き込まれ、そこに住まう皆さまが喜怒哀楽を全うされることを心よりお祈りいたしております。

 

こころとすまいのお片付け 2021年5月編

良い循環を創り出す暮らしへ

良い循環を創り出す暮らしへ

  • 2021年4月1日

コロナと過ごす2回目の春
桜は今年も美しく咲いてくれました。

今、「未来に残したい風景」を問われたら、
「桜ふぶき舞い散る青空」と答える人が多いのかもしれません。
未来の子どもたちにも見せてあげたいですね。叶えるために何ができるかな!

「こころとすまいのお片付け」は、おかげさまで、12年目を迎えることができました。
11年の間にはたくさんの出来事があり、ひとつひとつの出会いから貴重な経験を積むことができました。
私自身の「片付け」の定義は、出会った皆さんに育てられ、少しずつ深みのあるものになりました。
総べての方に感謝しています。

 

暮らしの中へ入ってする仕事ですから、そこには常に等身大の現実があります。
住まいは、そこで暮らしている人の心と行動を映し出します。
ひとりひとりの価値観の積み重ねが世の中を動かしているのだと。

 

少子高齢人口減少に急速に傾いていく私たちの社会。
日本の家族の在り方も刻々と変化していることを実感しています。
暮らしは街や社会に繋がっていますから、住まいを片付けていると街や社会に何が起こっているのかに気づくことが増えていきました。

 

自分の暮らし方(生き方)を見直すことは、きっと誰かの役に立つ。
自分だけに合わせていたベクトルの方向をぐるりと変えると、そこには誰かの支えになれる自分がいた。
男も女も関係なく、そんな風に社会を変える人が次々と現れている気がします。

 

より少なく、しかしより良く

片付け=好循環をキーワードに、これからも活動して参ります。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

旬の片付け 2021年4月編

 

新しいシステムを築くとき、忘れてはならないことがある

新しいシステムを築くとき、忘れてはならないことがある

  • 2021年2月28日

コロナをきっかけに
・家で仕事をする
・遠隔でミーティングに参加する
スマホやPCに触る時間が増えたという方が多いですよね。

 

移動時間がなくなり、移動のための交通費もかからないようになりました。
ギリギリまで時間を使えるから、合間に食事を済ませたり、明るいうちに洗濯物を取り込めたり…良いことだなぁと思います。

反面、区切りがルーズになったり、遅い時間からオンラインで集まったり、
断続的ではあるものの結果的に長い時間自分を縛り付けてしまうことも増えました。

 

仕事場は「自分の才能を象徴している」

共有スペースは「相手への思いやり」

片付けを通して実感してきたことです。
住まいと仕事場を同じくするとき、その環境づくりが大切だと、あらためて感じた一年でした。

 

食事をするテーブルを独占して家族に不便を強いていませんか?
うっかり書類を汚していませんか?
身体に合わない椅子に座って、首や肩に負担をかけていませんか?
書類やケーブルが散乱していませんか?

 

気持ちが散漫だと失くし物が増えます。
こころが整理できていないと家の中が荒れます。
孤独を感じるとメッセージツールやSNSから離れたくなります。

無理をして家で仕事をしている人は、そろそろ本腰を入れて環境を整えましょう。

 

リモートワーク、窮地の中で見つけ出した新しいシステム
長い目で見ると、防災にも防犯にも地域づくりにも役立つ仕組みになりそうです。
社会全体では交通網の維持をどう支えるか新しい課題も出てきますね。

 

追悼

東日本大震災から10年
南海トラフ地震への備えは進んでいますか?
ただ便利さを追い求めるのではなく、私たちはたくましく変われたでしょうか?
新しいシステムを築くとき、忘れてはならないことがあると今年も襟を正して進みましょう。

旬の片付け2021年3月編

プリント写真全盛期世代 アルバム作りの注意点

プリント写真全盛期世代 アルバム作りの注意点

  • 2021年1月31日

デジタル推進、私たちの生活にどのように関わってくるのでしょうか?
暮らしを整えるお片付けの中にもデジタル移行期の変化が見て取れます。(その1)

フィルムカメラからデジタルカメラへ軸足が動いたのは、ほんの16~17年前のこと。
その後、ケータイやスマホのカメラ機能が生活の中に急激に浸透しました。
写真はプリント(印刷)して保存するものではなく、デジタル端末で一時的に保有し、
誰かと共有するものという価値観と行動の変容も起こりました。

自身もフエルアルバム世代ですが、
フィルムカメラを手放して以降のプリント写真の出力枚数は激減を通り越して、ほぼ無いに等しい状況です(笑)

 

「誰もが写真を撮る時代」に到達したことで、
写真が持つチカラは拡がり、加工され、SNS等を介して、より多くを楽しめるようになりましたね。
こうして振り返ってみると平成もまた劇的な移行期だったのですね。

 

情報は
「切り取って自分だけのものにする」から
「必要なときにアクセスする」にどんどん変化していますね。
物体としてのモノは減っていく傾向です。

 

整理(処分)したい持ち物のひとつに、この「プリント写真」があります。
プリント写真全盛期世代の皆さまの中には、せっかく撮った写真を紙袋やダンボールに突っ込んだまま、
「いつかアルバムに整理したい」という願望をお持ちの方がみえると思いますが、
やみくもに始めず、着手前に自分なりの方針(ビジョン)を決めておかれることをお勧めします。

 

プリント写真世代が保有しているアルバムやプリント写真ストックは、おびただしい量だと推測されます。
片付けの現場でも「困ったちゃん」化しています。
親世代が残していく物で、保管や処分に困る代表選手が「大量の写真」(笑)

たとえ家族の写真であっても、凄まじい量だと感傷に浸るどころの騒ぎではありません。
実際、重くて分厚いアルバムを置いておくような場所もありません。
大切に受け継いでほしい写真にはタグ付け(わかるように印を付けておく)が必須です。

あの世には何も持っていけません。
すべては借り物だと考え着くと、どうやって大切に使って、いかに還そう(返そう)との悟りに至ります。
手元に残しておく、そして いずれ誰かに託していく写真や思い出の品は最低限で良いのではないでしょうか。

 

写真に一穴パンチで穴をあけ、ステンレスリングで束ねておく。
テーマごとにタイトルを付ければ立派なアルバムです。
軽くて小さいので同窓会に持って行ってもいいですね!時系列の組み替えも瞬時にできます。
写真のどこかに日付や撮影場所、コメントを添えておくと見返すとき楽しいです。

あなたはどんな写真を見返したいですか?

これから作るアルバムは誰が見返してくれますか?ビジョンがあるとはかどります♡

旬の片付け♡2021年2月編

 

一陽来復「暮らしの中から社会の課題を考える」

一陽来復「暮らしの中から社会の課題を考える」

  • 2021年1月1日

一陽来復

厳寒へと向かう中、道端の雑草に霜柱の小さな花が咲く姿に命の息吹を感じています。
不確実とか不透明といわれる時代にあって、手応えのある確実なものを問い直せと世界中の様々な人が粘り強く立ち向かっています。
共鳴し、行動する一年でありたいと思います。

2021年も精進してまいる所存でございます。昨年同様ご愛顧を賜りますよう、本年もよろしくお願い申し上げます

こころとすまいのお片付け 福島典子 2021年(令和三年)正月

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暮らしの中から社会の課題を考える

お客さまの家庭を通して様々な現象に触れていると、私たちの社会の課題に気づきます。
「買っては捨てる」「手に入れては余らす」の背景には何があるのかを今年も見つめ続けていきたいと思います。

私たちの暮らしからは沢山のごみ(資源物を含む廃棄物)が出てきます。
これが環境に悪影響を与え、未来を生きる人たちに大きな負担をかけることを知ったときは衝撃でした。

ごみは私たち暮らしの足跡、このまま残していくのは恥ずかしいなぁ!
「どうしたら、ごみを減らせるのだろう?」いつからか私の研究対象になりました。

 

シンプルに暮らすようになると、
すぐにごみになるようなモノを入手することに抵抗感を持つようになる方が多いです。
モノを捨てることが心に引っかかるようになるようです。見渡せば、プラスチックに包まれた商品の数々、上げ底梱包など、過剰な清潔感や豪華な見た目を重視する私たちの思考がそのまま反映されています。企業に「もっとシンプルでも大丈夫!買うよ!」という人が増えなくてはなりませんね。ごみ減量は買い手と作り手、両輪で進みましょう!

 

自分でできる「ごみ減量」の近道を探すと…ありました!(笑)
「生ごみ」を土に還すことができれば、可燃ごみを半分に減らすことができると気づいたときは、とても嬉しかったです。
こうして始めた循環型生ごみ処理は2年半が経ちました。

消滅型といわれるキエーロ(黒土の中にいる微生物のチカラを借りて、生ごみを水と空気に分解してくれます)は、今ではなくてはならない相棒です。
今年、堆肥型といわれるコンポスターも追加しました。ハイブリッド=2台持ち、快適ですよ!
キエーロは生ごみ・液体ごみ用、コンポストは庭ごみ用として使っています。
生ごみ・剪定ごみ・落ち葉・雑草…大方を自家処理できるようになりました。

 

めんどくさそうなイメージがありますか?

私もそうでした。
「あんなもん、畑好きか環境オタクのヒマ人がやるもの」と、酷いことを思っていた時期もありました。
今思うと恥ずかしい!無知過ぎました。
ごみを減らすことや燃やさないことで環境も守れる上に、
悪臭から解放され、ごみ出し時間は【いつでも、好きなときに】変わったし、
ビニール袋も激減できるし!年末年始にごみが出せないことなんて、ちっとも苦になりません♡
忙しくて、カリカリして、偏見に満ちて、余裕のなかったあの頃の自分に優しく教えてあげたいくらいです。

 

昨年一年をかけ、どれくらいごみを減らしているのか調べてみました。
自分でやらないと納得できないタイプなので、どうしても確かめてみたかったのですが、大変な挑戦でした。毎日出る生ごみを一旦容器に溜め置いて、スケールで測定し、それを記録する。想像以上にストレスで、昨日最後の測定が終わったときは涙が出そうでした!きっともう二度とやりません(笑)


画像はブログにも公開しているため、八月~十二月分のダイジェストです。これから始められる方の参考になればと思います。

 

2020年実録生ごみ量

 年間生ごみ量:66㎏

 年間食品ロス量:3㎏

合計:69㎏となりました!

 

注釈
我が家は成人ばかりの三人家族です。
生協と生活クラブ・献立宅配を利用しており、スーパーは月に4~5回程度行きます。
加工食品もカット野菜もときどき利用しています。一番外側の野菜皮などはキエーロに入れずにコンポスターに入れていることから、これらの重量を含んでいません。

測定するのが大変になるため、汁物・廃油も除いています。
これらを考慮すると、我が家では年間80㎏~100㎏ほどの生ごみを自家処理していることが分かりました。
※キエーロの良さは沢山ありますが、廃油を含む液体ごみも処理できることから、排水を汚さないのも魅力です。

外食や中食、加工食品・カット野菜を利用すれば家庭での生ごみは減少させられますが、飲食店や企業が肩代わりしているだけですよね。社会全体で循環型の生ごみ処理が進むといいことがいっぱいありそうですね。

暮らしは続く、
社会の課題は誰かに責任を押し付けるのではなく、全体で解決していくことが大切なのですね。
あなたはどんなカタチで参画しますか?お話聞かせてくださいね!楽しみにしています。

こころとすまいのお片付け
旬の片付け 2021年1月編

2020.01

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ユズリハ:どんな風に「生きようか」は、どんな風に「散ろうか」の始まり

ユズリハ:どんな風に「生きようか」は、どんな風に「散ろうか」の始まり

  • 2020年11月30日

年末になると、今年の漢字やら、今年の3大ニュースやら、一年を振り返る機会が増えますね。
コロナに明け暮れた感がありますが、皆さんはどんな一年でしたか?

 

私は今年「ゆずりは(譲葉、楪)」という言葉を知りました。
ユズリハは植物の名前です。
冬ざれの風景の中でも青々と葉を茂らし、新しい葉がととのってくると、古い葉が「譲る」ように散ることからその名がついたそうです。めでたい木として正月飾りにする地域もあるそう。

古い葉は決して散り急ぐわけでなく、若い葉が育ち、
一人前になるのを十分に見届けてから、ある日ハラりと散る。さり気なくてカッコいいです(笑)

 

譲る

自分の持っているものを与える

自分を後にして他を先にする

 

獲得する・消費するばかりの社会の中で、譲り合う大切さを忘れていなかったか?
少なくとも次の世代にきらめくエネルギーを譲ろうという社会を作ってきたか?

ふりかえれば、沢山のごみを残し、環境を守りきれず、
マネーゲームの先に還元という仕組みもない世の中ができ上がってしまっていることに今さらながら焦燥感を持ちます。

 

ユズリハの木の下では、古い葉が枯れて土となり、小さく新しい芽の肥料となるそうです。
子どもからお年寄りまで、誇らしく生きられる世の中。
循環型社会の辿りつく先はそういう世界なのかもしれませんね。
ユズリハという言葉が新しい価値基準に気づかせてくれました。

 

【片付け=良い循環を創り出す行為】であれ!

今年も大変お世話になりました。
皆さまの年の瀬が、ホッと一息ついて感謝の気持ちが行き交うあたたかなものでありますよう、お祈り申し上げます。

画像:庭木図鑑 植木ペディア(著作権フリー&無料の樹木の写真)

大きなものから、テコになるものから

大きなものから、テコになるものから

  • 2020年11月1日

大きなものから、テコになるものから
ドミノ倒しで暮らしを変える

 

片付けに取り掛かるとき
「良いイメージ」を描いて始めることが、とても大切です。

 

多くの方が、このステップをネガティブに捉えているので
変化を恐れ、余計な時間がかかったり、上手くいかないことが多いのです。

 

「シンプルな暮らしの中で大切なものを尊重したい」

「持ち過ぎや捜し物に終止符を打って自由になりたい」

「自分や家族が元気でいられる場所にしたい」

 

片付けで良く変わっていく未来を想像してみましょう!
その時に、将来世代への配慮を忘れずに、社会や環境をできるだけ健全な状態で渡していくことを諦めずに選択し行動しましょう!

 

テレビ番組などで
「引き出しひとつからでも始めましょう」と片付けをすすめてくれることがありますよね?
間違ってはいないと思うのですが、典型的な小手先手法で、レッスンや講座でそれを提案することはありません。

 

例えば、
ほとんど使ったことも無いような箸置き、使いきれずに溜まっている使い捨ての割り箸やプラスチックスプーン。
ここから手をつけても生活を変えることはほぼ不可能でしょう。
せいぜい、「薄汚れたものはこの際処分しよう」「入りきらないものだけ捨てよう」程度のアクションにとどまります。

 

思い切って大きなものから手をつける。

テコになるものを見つけることで暮らしは大きく変わります。

 

これが不要なら、あれもこれも必要ない!ランニングコストも掃除も必要ない。
履いていく靴がなければ、外で着用する機会は一生ないのです。
いかに靴選びが大切なのか、私たちの足は正直です。体に負担のかかるシューズは下駄箱の奥でホコリをかぶっているはずです。

持ち物はドミノ倒しのように繋がっているのですね!

私たちはそもそも持ち過ぎ、そこをクリアしましょう。

 

コロナ後の社会の再構築と同じですね!
【バックキャスティング、到達点から逆算して行動する】

未来を変えるほど大胆に、私たちの消費や所有を変えて行きましょう。

 

 

こころとすまいのお片付け
旬の片付け 2020年11月編

アタマの中もクリアに

アタマの中もクリアに

  • 2020年10月1日

心地よい風が吹く過ごしやすい季節
秋は空を見上げるのが楽しみな時季でもあります。

年齢とともに?毎日があっという間に終わってしまいます(笑)
子ども~十代の頃、
時間はもっとゆっくり流れていて、のんびりと空を見ていた気がします。
あなたはどうでしたか?

 

高校時代、私は弓道部に入っていました。
弓道場は開口部があって、そこから矢を放ちます。

射場には一礼して入り声を出すことは控えます。
射位で弓を引くのですが、このとき自分の前の人が弓構えから打起しの動作に入っていたら、
その動作に追いつくことはせず間合いを取ります。

(画像は全日本弓道連盟の「射法について~射法八節~」から引用させていただきました)

動作にかける時間は人それぞれ・そのときどきなので、
少し待たされることもしばしばありますし、同じように自分も後ろの人を待たせることもあるわけです。

このとき、校庭や体育館の方からする人の気配やブラスバンドの楽器の音を聞きながら、斜めの角度で目に入る空をよく見ていました。
前に立つ射手の動作を感じ取りつつ、自分のタイミングを作っていく。そんな瞬間が好きでした。

多感な頃で、心はぴょんぴょんしていたけれど、
射位に黙って立って雑念を消していく。
平常心を保つように心がける あの時間は心地良いものでした。

 

「弓は一度張れば、一度緩める必要あり」

コロナの春夏、緊張や不慣れを強いられました。緊張ばかりでは心身が倒れてしまいます。
暑さから解放され、身体はよく動きますが無理をしているかもしれません。寛ぎを得て心安定。

 

片付け最適期到来です。
片付けには不思議な効力があって、身の回りをスッキリ整えていくと頭の中もクリアになっていきます。
自分は、何に「急かされている」のかと、何に「つき動かされている」のかを見分けるのにピッタリな片付け。

何かとお忙しいとは存じますが、自分にとっての間合いを取りながら、緊急ではない重要なことに取り組んでいただけると幸いです。

旬の片付け 2020年10月編

コロナとお片付け

コロナとお片付け

  • 2020年8月31日

コロナ禍、住まいや身の回りをシンプルに整える人が増えていると聞きます。
自粛期間がちょうど春の良い気候で、家に居る時間が長くなったことで着手された方が多かったのではと推測しています。
その期間、各地で「ごみ増加」が顕著だったそうですよ。
シンプルライフが定着し、無駄遣いをやめ、リバウンドしてないといいなぁと思っています。

 

相変わらず、コロナコロナコロナ…本当にこれでいいのでしょうか。
環境破壊が感染症の遠因なのは明確なのだから、打つべき対策は別にあるのではと思います。
気象変動が進めば、今とは次元の異なる病気がはびこることは簡単に想像できます。
コロナは現象のひとつと考えれば、やるべきことは自然との共生社会づくりだと思いませんか。

 

どんなシーンのお片付けも持ち過ぎの弊害に自分自身が気づくことがはじめの一歩です。
たくさんのものを持つ苦しさに気づくことで、自分の「豊かさ」の価値観を塗り替えることができます。

 

「できることから始める」は
正解のひとつだと思いますが、それでは間に合わないかもしれません。
消費行動(買っては捨てる行動)をあらためるステップから、さらに一歩踏み出し、
今あるものを大切に使い切り、不足した場合は良いものを選び、それでも持ち物は半分に減らし、それを習慣づけましょう!

モノとの付き合い方の結び直し。資源に敬意を払って選択する新しい暮らし方。

 

自分の不安を解消する買い物から卒業して、次の世代、その次の世代へも、きれいな空気や水、土壌など、命を育む基本となる環境をつないでいくための生活に切り替えていく。
それでもまだ地球の回復には足りないかもしれませんが、高い視点から見て未来のごみを減らすことはコロナ対策だと思うのです。

災害にも備えを怠らない、たくましく美しいお片付けを目指しましょう。

 

気象変動のリスク=冷房需要の増加、災害の大型化、食糧危機、水不足、蚊などの生息域拡大、未知の疾病増加、インフラの老朽化加速…

旬の片付け 2020年9月編

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