2010年の3月29日に「こころとすまいのお片付け」という屋号で、片付けの仕事を始めました。
2020年の今、丸10年が経ちました。皆さまのご厚情に感謝申し上げます。
起業の翌年2011年に東日本大震災がありました。
あの甚大な災害、自然との付き合い方など、多くの人の価値観や意識を変えた出来事でしたね。
片付けにおいても、災害への備えを怠らないように胸に刻みました。
あんな凄まじいこと…然う然うないと思ったところに新型コロナウイルス。
世界規模で感染拡大の危機に晒されています。私たちはこの出来事から、また多くを学ぶことになりそうですね。
マスク不足、トイレットペーパーの買い占め…
医療現場の混乱、感染した人への非難や差別、自治体同士のいさかい。
毎日流れてくるニュースに、その都度心を奪われていると、何でもないことにまで疑問や不安を持ち、恐ろしくなってきます。疑心暗鬼。
そういう心で社会を見ていると、ふらふらと出歩いている人や陽性になった人たちを非難したくなり、そういう心で世界を見ていると、まるで他の国は敵国のようにも思えてきます。
しかし、それこそがまさにウイルスの思うつぼ。
私たちが団結もせず、正確な情報や良いアイデアを共有しないでいたら、もっともっと感染は拡がってしまう。
世界が身近になった分、同じだけアクシデントやトラブルも引き受けなくてはいけないのだから、思いやる、分かり合う、協力し合う、その姿勢を忘れてはいけないのですね。
どうやら、これからは好まざると身近に陽性の人が出てきても不思議じゃない局面になってきました。
近くに住む仲良しの友人が寝込んでいると聞けば、「ほしいものはないか?」と買い物を手伝ったり、手料理を運んだり、直接会えなくても玄関のノブに買い物袋をぶら下げて「起きたら見てね」とメッセージを入れたり、小さな思いやりを一緒に届ける。
これまでもやってきたことを、少し工夫して今回もやったらいいのだと思うようになりました。
皆さんもそうしませんか?
「人間の都合だけで自然を壊してはいけない」
物言わぬ自然には、再びアタマを下げる良い機会です。
(未開拓の自然を見境なく破壊することが感染症の原因になっているそうですよ)
「NO!今だけ、金だけ、自分だけ」
国家サイズで収支を図っている政治家には、あまり期待せず、自治体やコミュニティでできることを探し、実際に行動に移していく良い機会です。地産地消、地域で資源とお金を回す大切さを思い知りましたね。
「危機管理は誰かが考えてくれているだろう⁈」
そんな幻想を捨てる良い機会です。考える人、行動する人が多ければ多いほど、困難を乗り越える可能性が高まるはずです。私たちは思考停止にならず動いていましょう。
起業して11年目。
これまでのお片付けレッスンも変わらず私の大切な大切な役割ですが、そのウイングを広げ、地域や組織を動かすような活動を展開していけたらと考え行動しています。今後ともよろしくお願いいたします。
こころとすまいのお片付け
旬の片付け 2020年4月編