一陽来復
厳寒へと向かう中、道端の雑草に霜柱の小さな花が咲く姿に命の息吹を感じています。
不確実とか不透明といわれる時代にあって、手応えのある確実なものを問い直せと世界中の様々な人が粘り強く立ち向かっています。
共鳴し、行動する一年でありたいと思います。
2021年も精進してまいる所存でございます。昨年同様ご愛顧を賜りますよう、本年もよろしくお願い申し上げます
こころとすまいのお片付け 福島典子 2021年(令和三年)正月
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暮らしの中から社会の課題を考える
お客さまの家庭を通して様々な現象に触れていると、私たちの社会の課題に気づきます。
「買っては捨てる」「手に入れては余らす」の背景には何があるのかを今年も見つめ続けていきたいと思います。
私たちの暮らしからは沢山のごみ(資源物を含む廃棄物)が出てきます。
これが環境に悪影響を与え、未来を生きる人たちに大きな負担をかけることを知ったときは衝撃でした。
ごみは私たち暮らしの足跡、このまま残していくのは恥ずかしいなぁ!
「どうしたら、ごみを減らせるのだろう?」いつからか私の研究対象になりました。
シンプルに暮らすようになると、
すぐにごみになるようなモノを入手することに抵抗感を持つようになる方が多いです。
モノを捨てることが心に引っかかるようになるようです。見渡せば、プラスチックに包まれた商品の数々、上げ底梱包など、過剰な清潔感や豪華な見た目を重視する私たちの思考がそのまま反映されています。企業に「もっとシンプルでも大丈夫!買うよ!」という人が増えなくてはなりませんね。ごみ減量は買い手と作り手、両輪で進みましょう!
自分でできる「ごみ減量」の近道を探すと…ありました!(笑)
「生ごみ」を土に還すことができれば、可燃ごみを半分に減らすことができると気づいたときは、とても嬉しかったです。
こうして始めた循環型生ごみ処理は2年半が経ちました。
消滅型といわれるキエーロ(黒土の中にいる微生物のチカラを借りて、生ごみを水と空気に分解してくれます)は、今ではなくてはならない相棒です。
今年、堆肥型といわれるコンポスターも追加しました。ハイブリッド=2台持ち、快適ですよ!
キエーロは生ごみ・液体ごみ用、コンポストは庭ごみ用として使っています。
生ごみ・剪定ごみ・落ち葉・雑草…大方を自家処理できるようになりました。
めんどくさそうなイメージがありますか?
私もそうでした。
「あんなもん、畑好きか環境オタクのヒマ人がやるもの」と、酷いことを思っていた時期もありました。
今思うと恥ずかしい!無知過ぎました。
ごみを減らすことや燃やさないことで環境も守れる上に、
悪臭から解放され、ごみ出し時間は【いつでも、好きなときに】変わったし、
ビニール袋も激減できるし!年末年始にごみが出せないことなんて、ちっとも苦になりません♡
忙しくて、カリカリして、偏見に満ちて、余裕のなかったあの頃の自分に優しく教えてあげたいくらいです。
昨年一年をかけ、どれくらいごみを減らしているのか調べてみました。
自分でやらないと納得できないタイプなので、どうしても確かめてみたかったのですが、大変な挑戦でした。毎日出る生ごみを一旦容器に溜め置いて、スケールで測定し、それを記録する。想像以上にストレスで、昨日最後の測定が終わったときは涙が出そうでした!きっともう二度とやりません(笑)
画像はブログにも公開しているため、八月~十二月分のダイジェストです。これから始められる方の参考になればと思います。
2020年実録生ごみ量
年間生ごみ量:66㎏
年間食品ロス量:3㎏
合計:69㎏となりました!
注釈
我が家は成人ばかりの三人家族です。
生協と生活クラブ・献立宅配を利用しており、スーパーは月に4~5回程度行きます。
加工食品もカット野菜もときどき利用しています。一番外側の野菜皮などはキエーロに入れずにコンポスターに入れていることから、これらの重量を含んでいません。
測定するのが大変になるため、汁物・廃油も除いています。
これらを考慮すると、我が家では年間80㎏~100㎏ほどの生ごみを自家処理していることが分かりました。
※キエーロの良さは沢山ありますが、廃油を含む液体ごみも処理できることから、排水を汚さないのも魅力です。
外食や中食、加工食品・カット野菜を利用すれば家庭での生ごみは減少させられますが、飲食店や企業が肩代わりしているだけですよね。社会全体で循環型の生ごみ処理が進むといいことがいっぱいありそうですね。
暮らしは続く、
社会の課題は誰かに責任を押し付けるのではなく、全体で解決していくことが大切なのですね。
あなたはどんなカタチで参画しますか?お話聞かせてくださいね!楽しみにしています。
こころとすまいのお片付け
旬の片付け 2021年1月編
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